山梨県甲府市塩部の人工透析施設

TEL 055-252-3811

透析食について

「リンが高いから気を付けろ」「体重が増えすぎているから気を付けろ」というセリフは日常の透析室でしばしば聞かれます。しかしこういったことを言われた透析患者様は具体的にどのようなことを気を付ければよいか?日々透析治療を受けられる患者様にとって、このことは日常に付きまとう最大の悩み事だと思います。しかし一方で透析食は日本腎臓学会の基準において「エネルギー」「蛋白質」「食塩」「カリウム」「水分」「リン」「カルシウム」何と7個もの制限が示されております。それらの7個の数値を記載した紙を患者様に示し、ではあなたは明日からこの量の食事をしてくださいねというのは考えてみれば実に酷な話だと思います。
*2007年9月に日本腎臓学会は10年ぶりに透析食の改定案を発表しました。

このように複雑で様々な制限がある透析食を患者様に実践して頂くには、まず透析に従事し患者様に指導する立場にあるスタッフ(栄養士のみならず医師・看護師・臨床工学士を含む)が透析食のコンセプトを正しく理解することが重要です。透析食の内容も知らずに上記のようなセリフをいうことは患者様に負担をかけるだけの無責任な行動です。そしてこれは理想論かもしれませんが、透析食の具体的な栄養指導を行うにあたり、指導を行うスタッフは実際に透析食を作ることができるということは本当は必要ではないでしょうか?

透析導入時には透析食の栄養指導をまず受けられると思います。もちろんこの初めの指導は大変重要なのですが、2~3週間の透析導入入院の期間では2回の栄養指導を受けるのが限界だと思います。これでは患者様に透析食を理解して頂き今後継続して透析食を実践して頂くことは不可能です。したがって導入後の維持透析病院における栄養指導は透析患者様が末永く健やかに透析を受けられるためには必ず継続しなければならないのです。

当院では20年以上前から専任の管理栄養士が透析食を調理し、それを患者様にお出しすることによって実践・検討を積み重ねて参りました。そして患者様に透析食を指導するにあたって、内容・味覚共に納得の食事を御提供させて頂くことで普段の生活の中に取り入れて頂けるように努力して参りました。今後とも患者様が透析食を理解、そして無理なく実践して頂けるように、我々すずきネフロクリニックのスタッフはさらに精進して参ろうと考えています。
ホームページでは、当院の透析レストランを紹介させて頂き、また提供している透析食の月々の献立表及びそのレシピを公開していきたいと思います。

透析食とは

血液透析をすると、食事に気を付けなければ長生きできないという暗いイメージが強く、導入される患者様からすると最も気がかりな問題だと思います。世間では現在メタボリックシンドロームが話題となっており、また糖尿病性腎症による透析導入患者様が増えてきております。そのため食事療法といえば減量という漠然としたイメージで透析食を考えている人が、透析患者様でなくとも医療従事者にも多くいらっしゃいます。これは透析食においては間違った認識で、ダイエットといえるような極端なカロリー制限は透析患者様の生活の質の低下だけではなく、むしろ寿命を短くすることになります。また透析期においては糖尿病であっても例外ではありません。

当院の食卓に置かれている調味料を示してみました。醤油やソースがないということに気づくと思いますが、なぜないのでしょうか?透析食を実践するにあたっては、まずその制限される内容、そしてなぜそのような制限が必要であるのかということを知って頂くことが大切です。