患者様に栄養指導を行う立場の透析スタッフはたくさんいるわけですが、実際に透析食を作ったことのある経験がある方は実際はそれほど多くないのではないかと思います。
様々な制限のある透析食をいかにして患者様の日常に取り込んで頂けるのか?
我々はまずは美味しい透析食を患者様に食べていただくことから始まると考えております。いくら内容が適切であるとわかっていても、薄味の物足りない食事ばかりを続けられる意志の強い人はまずいないという当たり前の事実を透析従事者はしっかり認識すべきです。結局患者様に透析食の指導をするには、制限内容だけではなく物足りなさを感じさせずに美味しく食べるためのノウハウを知っていなければなりません。
すずきネフロクリニックは、山梨県内から多くの栄養士を輩出している山梨学院短期大学食物栄養科の依田萬代(たかよ)教授及び指導を受ける同ゼミと合同で、透析食の調理実習会を年に1回行っております。
当院のスタッフ・患者様のみならず、県内の他の透析施設のスタッフ及び患者様からもお越しいただき、毎回好評を得ております。美味しい透析食を実際に作るという機会を得るのは、患者様のみならず栄養士を志す学生さん・患者様の御家族・透析スタッフ・介護ヘルパーにとっても非常に得難い貴重なことだと思います。引き続き多方面の方々の御参加をお待ちしております。
(調理実習会の様子は山梨日日新聞で取り上げられました。)